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mssp日和

第2章 イベント当日


「一緒に写真いいですかー?」
知らない女子三人から声をかけられ、笑顔にそれに受け答えする。一緒に写真を撮ってや、撮らせて下さいという事にだいぶ慣れて来た美優も自然な笑顔で答えられるようになっていた。

「あー、もう疲れた。楽しいけど疲れた」

流石にはじめてのコスプレで疲れた様子で、椅子に座った瞬間に机に顔を伏せて嘆きはじめた。可愛い女子に写真を迫られている内はよかったのだが、どうしても美優の外見に騙されて女キャラだと勘違いした一部の常識のない男性が、お触りしようとした所で美優の限界が来た。
その男性の手を払いのけると、私の後ろに隠れて小さく「シネ親父が」って呟いてるのが聞こえて頭を抱えたのを覚えている。何とかその場をなだめ、落ち着かせた頃には周りにいた撮り専の人達は何処かに消えていた。

まあ、時間的にもちょうど良かったので休憩をする事にしたのだ。

「ね、由香が好きなMSSPまだこっちにリポート来ないね?」

あんな暴言を吐いた事などもう忘れたと言うように、コロコロと表情を変える友人に「あんたねぇ…」と呟きながらも返事をする。

「他にも引っ張りダコだろうから、まだじゃないかな?参加者発表された時の歓声聞こえたし、その後も何処かで歓声聞こえたから移動はしてるんだろうけど…」
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