ペリドットの向こう側【アルカナファミリア・デビト】
第1章 自棄酒
「デビト、お先。シャワー適当に使って」
「ああ。
つーか、相変わらずカラスだな」
「お風呂嫌いなんですー」
デビトは私の肩をぽんと叩いてバスルームへ消えた。
待ってる間、暇だったのでワインセラーからワインを取り出した。
また飲むのかよ。と自分でも思ったがどうしようもなかった。
絶対明日は二日酔いだ。
でも、飲まずには居られない。
ペースは大分落ち着いたものの、やっぱり、気持ちは落ち着かなくて。
明日にでもそこらへんの男を引っ掛けて自分の気持ちを誤魔化そうかなんて考えていた。
そんな頭だからルカに「変な事教えないで」なんて言われるんだろうな。
思い出しただけで泣きそうになる。
いやいや、忘れよう。飲んで忘れよう。
明日になって、誰かにこの身を委ねてしまえば少しはマシになるだろう。