第1章 出会い
「またお前、誰彼かまわず威嚇するのやめろよ。」
「そっ…そんなことしませんよ俺。」
「ちわっす!」
影山が挨拶してる!あたしもしなきゃ!
「こっ、こんにちわ!」
うっわ、皆さん揃って背の高いこと…。153㎝にとっては巨人並みだ。その身長ちょっとちょーだいっ!
ていうか、坊主の人さっきから睨んでるよぉ…
「おうおうおう!勝手に…「影山だな?」」
「おっす。」
「最初が大事っすよ菅さん。3年の威厳てやつをガッと言ってやって下さい!」
なっ何か、この人ヤンキーみたい…
「田中、その顔やめろ。」
田中先輩をとめたのは、がたいの良い、穏やかで威厳がある人。おそらく3年の先輩。
「ちわっ「身長いくつだ。」」
「ち、ちわっ「180です。」」
「おー」
「んだとー生意気な。」
さっきから日向が挨拶しているのに、誰も気付かない。皆、影山に質問攻め。むなしい…。だからといって、あたしには会話に入り込める程の根性はないのだった…。
「ちわっす!」
「あん?」
やっと気付いてもらえた!
「あっ!お前!チビの1番!」
「えっ」
「へー」
「じゃあ、もう一枚の日向って…お前か?いやあ、ちょっとびっくりした。そうか。お前らどっちも烏野か。」
意味ありげに微笑みをこぼす先輩。そして、全く話の見えないあたし達…
先輩、勝手に話を自分の中で終わらせないでー。