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モノクロ

第2章 お皿の上の黄色に包まれた緑


皿の上に載っかっていたモノを、ひかりがパクッと食べた。

数秒後。


ひかり 「・・・・・・辛っ!」


眉をひそめ、口元を手で覆い、顔をしかめた。


和也 「え?何食ったの?」

ひかり 「分かんない。ピーマンか何かかなと思って食べたら・・・・ぎゃー!後から来る!!辛い、これっ!!」

和也 「何、何(笑)」

ひかり 「何だろ?!これなんだけど!」


半分怒りながら、皿に残ってる物体を指差す。
もう片方の手は口を押えたまんま。
まだ顔しかめてるし(笑)


ひかり 「ちょっと、ニノも食べてみてよ。」

和也 「やだよ。顔しかめるよーなシロモノって分かってんのに、誰がわざわざ食うよ(笑)」

ひかり 「何か判別してみてってば。」


勝手にオレのフォークでそれを突き刺す。
フォークをオレに渡す。

仕方なく、小さく齧ってみる。


和也 「・・・・・・何だ?これ。」

ひかり 「ちょっと酸味もあるよね?」

和也 「んー・・・・・分かんね。・・・・・・でも後から辛味が来るな。」

ひかり 「来るよね。」

和也 「一口でコレ行ったもんな(笑) そりゃ辛いでしょ。」


一口齧って皿に戻したそれを、彼女がもう一度齧った。
止めときゃいいのに(苦笑)

咀嚼しながら味の正体を追い詰める表情。
眉間に皺寄せて(笑)


ひかり 「・・・・・・青唐辛子、とか?」

和也 「あー、そんな感じ。」

ひかり 「それを少しピクルスみたいにしたヤツをフリッターにしてる?」

和也 「そんな感じ。」


実のところ、オレには分かんねーけどね(苦笑)


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