• テキストサイズ

とある新世界の本屋さん

第1章 私の脳内回路はショート中


私は、さっきから背中に、ビシバシとたくさんの視線を受けている。それはもう、刺さるくらいに。

当たり前だよね、と自分の現在の容姿をまじまじと見る。

昔の私、といっても、1時間くらい前の私なのだが、まあ平凡な顔だった。さらに言うなら父親似だ。

私の母は、綺麗な人だった。娘の私が言うのもなんだが、とても愛嬌のある、どこか惹かれるような顔立ちだった。

私は、いつも母に、なんで母親似に生んでくれなっかたのと、ブーたれていたのだが、あんたはそんなもんでいい、それで上出来だと、必ず返された。

母は、若いとき、群がってくる男たちに、相当苦労したようで、どうか自分の子供は、普通の子であって欲しい、と願ったらしい。

私からしたら、そんな願い叶わなくてもよかったのだが、母の苦労話を聞くうちに、普通でいいや、と思うようになった。


だって、告白振ったら、殴られたとか、男が原因でイジメられたとか、付き合ってた人が浮気したから振ったのに、その男が、当てつけに自殺しそうになったとか、聞かされたら・・・・

そりゃ、ねえ、・・・普通に生んでくれて、ありがとうって素直に思う。


が、しかし、現在の私は、かなりの美人である。

普通は、喜ぶのかもしれないが、私は、非常に不愉快である。

なんだかんだ言って、私は、昔の容姿が気にっていたのである。17年も付き合ってきた、私の体は、さよならも言わずに、どこかへいってしまった。あんまりではないか。

しかも、まわりは異世界。

私が日本で、平和に暮らしていたのが、むしろ夢ではないかと思う程、荒くれた世界。

いきなり、こんなところに放り出され、自分の体も自分のものでは、ない。

今まで生きてきた、17年間すべてが、否定された気がした。

日本を懐かしむ、両親を懐かしむ、そんな名残が残っているのは、私の声と心だけ。


物凄くイラついた。



もし、神がいるのなら、死んでしまえ。












/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp