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とある新世界の本屋さん

第1章 私の脳内回路はショート中


ここは、グランドライン後半の海、新世界のちょうど中間に位置する春島、エエジャナイカ島。名前の通り、陽気な島である。

商船と海賊船が同じくらいやってくると言えば分かると思うが、島は、いろんな意味で賑わっている。


まぁ、前置きはこんなもんで。俺は、今、港で、必死に商船へと運びこむ荷物の確認作業を行っているんだが、さっきからとても気になっていることがある。


町の入口あたりにある、デカい掲示板の前に、かれこれ30分以上も突っ立っている、赤い髪の少女のことだ。

最初は、赤い髪が真っ先に目に入り、赤髪!?シャンクス!?と驚いたが、よくよくみれば、海兵の制服のスカート版みたいな恰好をした、華奢な少女だった。

触れれば、手折れてしまいそうなくらい、脆い、しかし凛とした美しい後姿が印象的である。


声を掛けよう。


純粋にそう思った。下心がないとは、言い切れないが、無性に彼女と話がしたいと思ったのだ。俺は、商船にもう10年以上も乗っているが、彼女のような雰囲気を纏った人間は、初めて見る気がした。

彼女のいる空間は、俺とは違う。

彼女と俺は、同じ島の地面に立っているんだから、傍から聞いたら陳腐かもしれないが、そんな表現がピッタリな感覚だ。

あと3つ確認すれば、俺も仕事が一段落する。もうすぐ12時。昼飯にでも彼女を誘おう。




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