第3章 もう、泣きそうです。
「もし、知っていたら、私を消すの?」
「フッフッフッフッ!!!これは、本当にお前、知っているなァ!!フフフ。どっから漏れたッ!!言え!!今、言うなら、楽に殺してやる。フフフ。」
私の死、決定!?
怖い怖い怖い怖い!!!!!
どうやったら、こんな凶悪な顔ができるの!?
この人、本当に人間!?
もうはったりかますしかない!嘘はつかずに!!
落ち着け、落ち着け、ハルヒ!!!!
「Mr.ドンキホーテ、あなたは私の素性を知らない。何者か分からない人間を脅すことは、非常に危険だわ。橋を渡っている途中で、その橋があまりに脆いものだと気づいても、もう遅い。」
「フッフッフッフ!!!!それを、そっくりそのまま、お前に返すと言ったら、どうする? フッフッフッ!!!」
もうやけくそだ、なんとでもなれ!!!!
「さっきの言葉を撤回するとでも?しないわ。」
ドフラミンゴの顔から笑みが消えた。
「お前は、一体、どこまで知っている?」
ドフラミンゴの手が奇妙に動き、あたりに殺気が立ち込める。その様にハルヒは、戦慄する。だが、ここで喋らければ、死んでしまう。
「私は、”ただの情報屋”じゃないわ。あなたが、”ただの海賊”ではないように。」
ドフラミンゴの額の青筋がピクリと動き、殺気がより濃密になる。だが、ハルヒは構わず喋り続ける。
「もし、あなたが私を消すつもりなら、私もあなたに相応の手段を取らざるを得ない。」
嘘では、ない。海軍中将に、ドフラミンゴの計画をチクれば良い。きっと大将クラスが動く。未来は変わらないだろうが、威嚇にはなるはずだ。
だが、そんな考えは甘かった。ドフラミンゴは、残忍で狡猾だ。
「なら、お前がその手段を取る前に、おれは、お前を殺そう!!!!」
ドフラミンゴの腕が、指が、勢いよくしなる。
ハルヒは、咄嗟に叫ぶ。
「私は、すでにその手段を講じている!!私が死ぬことが”始まり”の合図!!」
ドフラミンゴの動きが止まった。
ハルヒは、 嘘 を つ い た。
ただ、命が惜しかった。
ごめんなさい、グレースさん。