第3章 もう、泣きそうです。
「フッフッフッ!!!この店では、客が来ると逃げ出すのかァ?前来たときは、そんなことされなかったがなァ!!フフフフフ!!!」
ハルヒの体が、勝手に動きだす。先程までハルヒが座っていた椅子に強制的に座らされた。体の自由が利かない。ハルヒの頭は完全に真っ白だ。そして、いつのまにか、ハルヒはカウンターの上でしゃがんだドフラミンゴに凶悪な面で見下ろされていた。
「WHITE HATに茶色のサングラス。そして若い女。フッフッフッ!!!間違いねェな!!おれは、ババアじゃなくてお前に用があってここへ来た。用件は、分かるな?」
アンタの情報を流したことか?逆恨みかよ!?コッチは情報屋だぞ!!
ハルヒは、幾分か平常の機能を働かせ始めた頭を使って必死に心のなかでドフラミンゴを罵倒した。
これは、商売、ビジネスだ。冷静になれ、頭を使え、ハルヒ!!
ハルヒは、恐怖で強張った顔を必死に営業スマイルに変え、覇気を纏い、威嚇する。
「こんなにお行儀の悪いお客は、私、初めて。驚いちゃった。とりあえず、私の体の自由を返してもらえるかしら。」
「フッフッフッ!なかなか肝が据わってやがる。覇気が扱えるのか。情報屋にしておくには惜しい人材だァ。フフフ。」
そんな凶悪な面で褒められたって全く嬉しくねーよ!?褒めてくれなくていいからさっさと帰れよ!!
そんなハルヒの心のなかの罵倒に気づくはずもなく、ドフラミンゴはやけにあっさりハルヒの拘束を解いた。
さあ、とっととコイツを追い返そう。だが、コイツが以前にここへ来ていたとは、驚きだ。グレースさん、教えといてよ!!っていうか助けて!!
まあ、そんな叫び、彼女に届く訳もなく。
・・・・・・・・・ハルヒの"地獄"が始まった。