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京都のSHIKI物語

第5章 守り守られ





土方「お前 さっき腕が折れていると言っていたがどうした…?」




土方さんは鼻で笑い

沖田さんに背負い投げされた男の人を見下す



男a「ひ、土方っ…」



沖田「嘘ついてお金を貰おうとしてたのかな〜?」


男b「ひっ…」




沖田さんがゆっくりと2人に近づく



土方「総司 取り押さえろ」


沖田「斬っちゃえばいいのに」




そう言って沖田さんは刀を取ろうとする

刀がキラリと光ったのが分かった。



男b「い、命だけはっ…」



土方「総司」

沖田「はいはい」



沖田さんが返事をすると

素早く動き一般の人には動きを止めるのは

至難の技



隊士a「沖田隊長っ‼ 連れて行きますっ‼」


沖田「助かるよ〜」



遅れて3人の隊士の方がこちらに向かって
走って来る

2人を捕まえた沖田さんに代わって
縄を縛り連行されて行った。



老人「あの、土方さんも沖田さんもお嬢ちゃんも有難うございました なんてお礼を言っていいのか…」


土方「いや 当然の事をしたまでだ」



土方さんは無愛想なのか笑いもしない

この人が土方歳三…さん





「いえいえ お怪我はありませんか?」



老人「はい 大丈夫です」


お婆ちゃんは何処か安心したように

笑ってくれた。


沖田「お婆ちゃん 荷物 はい♪」


お婆ちゃんの荷物らしきモノを

渡す


老人「ありがとうございます」



お婆ちゃんは荷物を受け取り

頭を下げる



お婆ちゃんの姿が見えなくなるまで

土方さんと沖田さんはずっと眺めていた。


そんな2人の背中を眺めて
この人達があの有名な土方歳三さんと
沖田総司さんだと思った。

がっしりとした体型に
羽織には誠の文字

風が吹くとその羽織が揺れ
カッコ良く思た。





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