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京都のSHIKI物語

第4章 貴方の手で


一瞬 階段から落ちそうになったけど

隼哉さんにバレずなんとかやってのけた←



隼哉「ほな この部屋から片付けておくれやす」



「…はい」



スッと襖を開けて目の前にはテーブルが並び

お酒やおつまみ

溢れているお酒があちこちに転がっている



言葉を失いそうになりつつ

返事をする



隼哉「片付けが終わったら わては隣の部屋におるさかい呼んでおくれやす」


「はい…」



隼哉さんが隣りの部屋へ行くのを確認して

掃除をしなければならない部屋へ入り

お酒の臭いがする

充満しているようだ。


「うっ…」


キツいお酒の臭いに鼻と口を押さえながら

倒れた瓶をおぼんにのせていく


「バイトしててよかった…」


独り言のように呟く




バイトの時も居酒屋でお酒の臭いもあり

少しは慣れている

接客だってたぶん…大丈夫。



でも、こんなにお酒の臭いはしないな



男「お?部屋 間違えたか…?」





閉めていた襖が開いて

顔がタコみたいになった男の人が入って来る。


少し着物もはだけ腰には刀



「えっと…すみません 片付け中でして…」



なんて言っていいのか分からず

混乱する私




男「おぉ…お前さんも部屋 来るか?へへっ」


「……え?」



男の人はふらふらとしながら私に近づく

よほど酔っ払っているらしく

真っ直ぐ歩けもしないようだ。




男「よーし 行こう行こう 」


「あのっ…無理…しないほうが…」



男の人が私の前に立ち

何か嫌な予感がした私はゆっくりと立って


男「無理なんかしてねーさ…へへっ お前さん 良く見りゃ べっぴんさんだな〜」


一歩ずつ後ろへ下がって行く


「いっ、いやいや…とんでもないです…本当…」



ゴクリと唾を飲み込み
心臓の鼓動が早くなり

「近づいて来ないで」と思い



男「お前さん いくらだ?」


「…え?い、いくら…?」

男の人のいきなりの言葉

何の話をしているのかと頭の中は真っ白になって

グルグルと考える。



男「俺が買ってやるぜ?なー?へへっ」


「か、買う…?えっと…」



ふらふらしながらも

私を追いかける男の人




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