第4章 貴方の手で
隼哉「こら アンタらそんなとこ立ってないで手伝いしなあきまへんやろ」
花恵&蛍「「隼哉さんっ」」
隼哉「お客さん 大勢きとるさかい 小雪はんと蛍はんは座布団 用意して1階に梅はんおるさかい聞いてみ」
隼哉さんが蛍ちゃんと小雪ちゃんに
テキパキと指示をしていく
蛍&小雪「「はい」」
2人は返事をして早歩きで行ってしまう
その時、隼哉さんにバレずに
小雪ちゃんは私と花恵に手を振った。
隼哉「はん 何笑ってるんどすか?」
小雪ちゃんらしいと思いながら
クスッと笑ってしまい
黒いオーラを出している隼哉さんにバレた。
「…すみません」
隼哉「ハァ…花恵はん 悪いんやけど1階でお料理 運ぶの手伝ってくれまへんか?」
溜め息をしてから花恵に頼む隼哉さん
…なんか、
私 隼哉さんに溜め息ばっかりされているような←
花恵「わかりました」
隼哉「すんまへんな」
花恵は返事をして何も言わず私を見て
階段を下りて行く
「…………」
花恵の後ろ姿が見えなくなるまで眺め
確かに1階は笑い声や忙しそうな声が聞こえてくる。
隼哉「ほんでや」
「ーっ⁈」
頭にペシッと音がして
少し痛みがし
思わず閉じた目を開けると
扇子が目の前に
良く見ると
私を見ている隼哉さん
目が合う
「…い、痛いです」
「何で?」と言う思いと
「また扇子かよ」と言う思い←笑うとこ
隼哉「あんさんは部屋の片付けしてもらいましょか」
「はぁ…部屋の…片付け?」
内心 「無視かよ‼」と思いながらも
隼哉さんを見つめる
隼哉「ほんなら1階の奥から片付けて行こか 着いてき」
そう行って隼哉さんは
階段を下りて行く
「………」
何も言わず隼哉さんの後ろを着いて行くと
隼哉さんが…
隼哉「階段から落ちなや?」
馬鹿にしたような言い方で
後ろ姿だけど笑っているような気がした。
「落ちませんよっ‼」
ムキになる私