第3章 出逢いと働き
?「隼哉さん おはようございます」
隼哉「花恵はん おはようさん」
早歩きで隼哉さんの元へやって来た
可愛いらしい女の子
ニコッと笑い隼哉さんに挨拶をする
花恵「隼哉さん こちらは…?」
隼哉「花宮はんどす 今日から働いてもらうさかい」
不思議そうに私を見ていた花恵さん
思わず頭を下げる
ーって、
「え?働く…?」
私が?この宿で?
隼哉「当たり前どす 働かざるもの食うべからず 言いますやろ?」
出た…ブラック隼哉さん
笑っているけど黒いオーラを感じる威圧感
「…はははっ ですよね」
花恵「はんは面白いですねぇ」
「えっ⁈」
私と隼哉さんの話を聞いていた花恵さんと言う
女の子はクスクスと笑った。
花恵「あ、申し遅れました 九条花恵(くじょう はなえ)と申します よろしくお願いします」
頭を下げて挨拶をする花恵さん
「あ、こちらこそ 花宮です よろしくお願いします」
隼哉「せや 花恵はん」
何か思いついた隼哉さんは
花恵さんに話しかけた。
花恵「はい?何ですか?隼哉さん」
隼哉「はんに色々 教えてあげてくれまへんか?花恵はんの方が1年 先輩になるんやし」
花恵「はい 私は構わないですけど」
花恵さんが先輩かぁ…良いかも
隼哉「歳も近いと思うし花恵はんは16歳やったな?」
花恵「はい 16です」
「…え?16歳…?」
隼哉さんの言葉にピタリと時が止まったように思えた。
本当に…?
16歳って…
隼哉「はん どないしはったん?わて 何かおかしな事でも言うた?」
花恵「…はん?」
不思議そうに私を見つめる2人
「あ、いえっ‼ 花恵さんは“高校生”だなっと」
隼哉&花恵「“こうこうせい”?」
あ、しまった…つい…
「いえっ‼ なんでもないですっ‼ 花恵さんが大人っぽく見えたのでっ‼」