第3章 出逢いと働き
隼哉「2階がお客さんとのお泊まりするとこどす 結構 広いから迷わないように気をつけた方がええどすな」
「はい」
1階からしてみると少し2階は暗い…かな?
お泊まり…ってことはホテルなのかな?宿?
2階の奥の部屋 見ていた隼哉さんは
クルッと回り
隼哉「ボーッとしてたら危ないどす」
「は、はぁ…」
おでこをツンツンと人差し指で押され
隼哉さんが冷たい目をして笑ってる。
もしかして
さっきのこと根に持ってるのかな?
そんな事を思いながら苦笑いをする私。
隼哉「3階はわてらの部屋や…覚えはりましたか?」
「えーっと…が、頑張ります」
隼哉さん
鬼だ←
ぷ、プレッシャーが…
隼哉「また何かやらかしたら扇子で叩きますさかい覚悟しときや?」
ニコリと微笑み…本当、天使…いや、悪魔の微笑み
ーて、何にもやらかしてないしっ‼
ガラスを割るとかそんなのしてないよっ‼
※人の話を聞いていなかった奴です
「えっ⁈」
隼哉「ははっ…冗談や 冗談♪ 扇子は大切にしなな?」
扇子を優しく撫で笑う隼哉さん
「いや、そこが問題ではなくて…冗談に聞こえないです」
隼哉「何か言うた?」
笑っていた笑顔が消える
まさにドS
私は知った…隼哉さんはブラックだ。
「い、いえ…何も…鬼みたい」
隼哉「誰が鬼や?」
ボソッと言ったつもりなのに
隼哉さんの耳には聞こえたらしい
左頬をつねって引っ張られる
容赦なしかっ‼
「い、いはいれふ…(痛いです)」
隼哉「誰が鬼や?」
「すいひゃせん すいひゃせん すいひゃせん」
謝るとパッと私の頬を掴んでいた手を離し
頬が…痛い…結構 痛い…
「絶対(頬っぺた)伸びた…」
容赦無しに頬を引っ張った頬を撫で
まだ痛いよ
畜生…
隼哉「…ホンマ 変な子やな」
「変な子で悪かったですねっ‼ お互い様です‼」
私の言葉に笑っていた隼哉さんは
少し驚いた顔したけれどまたクスクスと笑った。
隼哉「ははっ はんは面白いな」
「…?」