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京都のSHIKI物語

第3章 出逢いと働き




とりあえず部屋に戻り

5分もしないうちに隼哉さんの声が聞こえた。




隼哉「はん 開けるよ」


「はい」




スッと開いて
さっき会ったばかりの梅さんが立っていた。



隼哉「梅はん よろしゅうたのんます」


梅「ふふふ お任せ下さい」




隼哉さんは梅さんに頭を下げてゆっくりと閉め

梅さんと私

2人っきりになる。



「あのっ‼ すみません…」


とりあえず
謝ることしか出来ない私

これなら顔とか覚えてないけど
お母さんやお婆ちゃんに
着物の着付け教えてもらえばと後悔した。



梅「まさかお姫さんやったなんてな 大丈夫やで」


「いえ お姫様ではなくてですね…」



梅「あ、着付けの前に名前 言ってなかったどすな うちは高坂 梅(こうさか うめ)どす よろしゅうたのんます」



「あ、こちらこそ花宮です」



梅さんに頭を下げられ

つられて私も頭を下げ挨拶をする



梅「はんやね 分からない事は沢山 聞いてええからね ほな初めましょうか」


「はいっ‼ よろしくお願いします‼」




高坂 梅さんはとても優しい人だと分かった。














梅「はん」


「はい?」


梅「これなんどすか?」


「え?ブラジャーですけど?」


梅「ぶらじゃー?お姫様はこんなんつけてるんどすな 初めて見たわ」




「えーと…は、ははははははっ」





何て言っていいのやら

笑うことしか出来なかった。




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