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京都のSHIKI物語

第2章 影に隠れし人




隼哉「大丈夫って…無理しなや?無理して倒れでもしたら大変やさkー」



「本当 大丈夫なんでっ‼ /////」




今は少し隼哉さんの顔が…目が…見れない

たぶん
隼哉さんを見てしまったら

この顔の熱さ
真っ赤であろう顔
自分でも分かる



これは…ヤバい。






隼哉「そやかて…」


「…………ッ/////」




少し部屋が静まり沈黙になる

顔もあげずらいし




隼哉「わての顔も見てくれへんし大丈夫なんか?」


「うっ…」



鋭いところを今、言ってほしくない言葉を

まさか言われるとは…

鋭いのか鈍いのか はたまた空気が読めてないのか…
いや、隼哉さんは鋭そうだからなぁ


「〜ッ‼ 大丈夫ですってば‼」


もはや
ヤケクソになり顔をグワッとあげる

目の前には隼哉さんが正座をして
こちらを向いてクスクスと笑っていた。


その反応に“やられた”と思った。



隼哉「ふふっ すんまへん ちょっと遊びすぎましたわ」



「騙した…」



隼哉「だから謝ってますがな」




まるで子供に対して謝っているように

謝る隼哉さん

ずっと笑ってるし…



隼哉「それは置いといて」


「…?」


隼哉さんの横にずっと置いてあった“物”を

私の前に置きゆっくりと開けた。



隼哉「これ着てくれなはれ その格好じゃ目立つさかい…あげます」


「い、いいんですか…?」



その“物”は花柄の着物と
梅さんも着ていた着物と同じ繊細な白と
薄いピンク色の花の着物だった。




隼哉「ほなこっちに着替えたら呼んでおれやす 前におるさかい」





そう言って隼哉さんは
部屋から出てゆっくりと閉めた。






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