第2章 影に隠れし人
「あ、あの…」
梅「どないしたんどすか?」
「ありがとうございます 梅…さん」
人見知りな私はぎこちなく
お礼を言うと梅さんは少し驚いていたけど
直ぐに笑顔に戻り笑った。
その後
すぐさま隼哉さんの後を追った。
隼哉「ここが あんさんの部屋どす」
襖をゆっくり開けると
畳み 四畳半の和風の部屋だった。
小さな机
机の横には普通の窓より少し小さめの窓
それから押入れ
隼哉「荷物は押入れの下に入れとくさかい」
「ありがとうございます」
隼哉さんは押入れを開けて
2段になっている下の奥に
私のリュックサックをゆっくりと置いた。
隼哉さんは押入れを閉め
私に近づき私の服装を見て独り言のように呟く
隼哉「その格好は目立ちますなぁ…ちょっと待っといてくれなはれ」
「え?」
私を部屋に入れ襖を閉めた。