第6章 新たな人生
グレン王子は穏やかに笑みを浮かべる。
ユウ:「ユリちゃんまたね」
翔:「うん」
にっこりと笑うユウはグレン王子共にノーブル城を出て行った。
ウィル:「随分仲が良いんだね」
少し嫉妬心を含んだ言い方をするウィル王子
クロード:「ウィル様この後はどうなさるおつもりですか?」
ウィル:「どうするもエル・グレコを此処に呼んだのは僕だ。ユリ達と一緒に僕も会うよ」
エド:「私も一緒にお供しましょう。久々に私も彼に会いたい」
ロベルト:「エドちんとウィルりんが残るなら俺も〜」
アルベルト:「何をおっしゃいますか!まだ仕事が残ってるのにこれ以上の滞在は不要です!」
ロベルト:「これも立派な仕事じゃん」
アルベルト:「この調査に関してはユリ様と百合根様に任せておけば良いんです。それにウィル様とエドワード様もいらっしゃいます。」
ロベルト:「ねえ、ユリちゃん僕って邪魔〜?」
翔:「別に僕は邪魔じゃないよ」
アルベルト:「はあ〜・・」
ため息を吐くアルベルトを見て
翔:「でもお仕事溜まってるならそっちやった方が良いんじゃない?」
すると味方が出来て嬉しいのかアルベルトの表情がニコッと微笑む。
ロベルト:「ちょっとちょっと〜!ユリちゃんまでアルの味方〜?」
翔:「そういう訳じゃないけど・・」
アルベルト:「ロベルト様、これ以上ユリ様を困らせないで下さい。お車の準備は出来ています。行きますよ。」
アルベルトは容赦なくロベルト王子の首根っこを掴むと翔を見つめ。
アルベルト:「お騒がせして申し訳ありません。私達もこれで失礼致しますが捜査でお困りの時は協力致しますので遠慮なくご連絡を下さい。」
そう言いアルベルトはポケットから連絡先の書いた紙を翔に渡すと丁寧に頭を下げ
アルベルト:「それではまた・・」
ロベルトの首根っこを掴み引きずる様に去って行った。
エド:「クスクス・・あの2人は相変わらずですね」
ウィルの目線は翔が先ほど受け取ったアルベルトの連絡先の書いた紙。
ウィル:「態々連絡先を書いて渡すなんて・・珍しいね彼・・」
エド:「ええ」