第16章 ストバスとお菓子
…走ればギリギリ間に合うよね?あーもう電車一本乗り遅れるとか無いでしょう私。早くしないとみんな待たせちゃう。
今日はストバス大会の日。結構な大荷物を抱えて駅の階段を駆け下りる。公園の入口にバスケ部のみんながいた。
穂波「ごめんなさい!遅くなっちゃった‼︎」
火神「おう小坂おせーよってなんだその大荷物は⁈」
黒子「もしかして穂波さんお弁当作ってきてくれたんですか?」
穂波「うん、ちょっと早起きして作ったの。そしたら電車一本乗り遅れちゃって。ごめんね?」
降旗「そーゆーことなら全然オッケーだって」
福田「うぉラッキー!小坂の作ったメシって久々だな」
木吉「ははは、お前ら現金だなぁ」
穂波「あ、木吉先輩おはようございます。…って、どうしているんですか?」
火神「てゆーか河原は?」
福田「カゼだって」
火神「は?」
木吉「ま、楽しくやろーぜ。つまり代理」
なんかユルいけどま、いいか。エントリー受付に向かうと意外な人達がいた。正邦高校のスタメンのみなさん。三年生はもう引退してるから元スタメンの方が正しいかな。受験勉強の息抜きに参加してるそうだ。リベンジ宣言されちゃったけど、みんな負けないよね。
降旗「じゃあそろそろオレらも…て火神いつまで食ってんだよ行くぞ」
火神「あ、あー」
穂波「あ、テツヤ君私ちょっとお手洗い行ってくるね」
黒子「はい、ではコートの方で待ってます」
急いで行ってこなきゃ。テツヤ君の勇姿見逃しちゃうからね。えーと…お手洗いはどこだろう?