第16章 ストバスとお菓子
火神「今から頼んで大丈夫なのか?」
黒子「わかりません。でも一度連絡してみます」
僕は携帯を取り出して電話してみました。
穂波「もしもし?どうしたのテツヤ君」
黒子「穂波さん、明日のことなんですけど、急で申し訳ないんですがストバスの大会に行きませんか?」
穂波「ストバスの大会?そんなのやってるんだね」
黒子「はい。実は今バスケ部の1年で出場しようという話になったんです」
穂波「え…じゃあ明日のデートは中止?」
急に声のトーンが下がりました。楽しみにしていてくれたんですね。少し申し訳なくなりました。
黒子「違います。穂波さんにも一緒に参加してほしいんです」
穂波「私バスケできないよ⁈」
黒子「穂波さんにはマネージャーとして参加してほしいんです。君の応援があれば僕達の優勝は間違いありませんから」
穂波「うん…いいよ。二人きりじゃないのは残念だけど、テツヤ君のカッコいいところたくさん見れるなら参加させてもらうね」
声のトーンは沈んだままですね。せっかくのデートだったのに我儘を言ってすみません。
黒子「ありがとうございます。この埋め合わせは必ずしますから」
穂波「それは気にしないで。その代わり必ず優勝すること‼︎」
声のトーンがいつもの調子に戻りましたね、良かったです。
みんなの方を見て頷くと、みんな小さくガッツポーズをしていました。
黒子「もちろんです。僕達には勝利の女神がついててくれるんですから」
穂波「テツヤ君大袈裟すぎ」
携帯の向こうでクスクス笑う君にホッとしながら集合場所と時間を決めました。
明日は君のために戦います。