第12章 開始
夕方からの練習は体育館に移った。なんだかみんなのテンションが高い。
「今なら倍速で動ける気がする!」
いやさすがに倍速は無理です。でもみんな動きやすそうだ。下が床だとやっぱり動きやすいのかな。
バスケ部の本来の練習風景を見たのは初めてだ。結構厳しいんですね。見るからにキツそうなメニューを次々こなしていく。すごいなみんな。
リコ「じゃあここで一旦休憩ね!」
穂波「皆さんお疲れ様です。レモンの蜂蜜漬け作ったので食べてくださいね」
日向「おお!なんか女子マネがいるっていいな!」
伊月「うん、なんだか新鮮だ」
小金井「もっと頑張れちゃう感じするよね!」
リコ「…ほほーう、それはいいこと聞いたわ」
小金井「え⁈あ、いやカントク今のは物の例えで」
リコ「明日から練習5倍ね♪」
リサ先輩楽しそうですね、目が笑ってませんが。
そんなことを言ってる内にレモンの蜂蜜漬けはいつの間にか無くなっていた。作る量少なすぎたかなぁ?明日は少し多めにつくらなきゃ。