第12章 開始
合宿初日、私は食材調達の関係上リカ先輩…じゃなくてリコ先輩のお父さんの車に乗せてもらうことになっていた。テツヤ君と一緒が良かったけど仕方ないか。
宿に荷物を置いて早速練習開始!…って、砂浜でどうやってバスケするの⁈ドリブルできないよね…。あ、パスで繋ぐのか、なるほど。
リコ「はい!10分休憩‼︎みんな水分補給して‼︎」
灼熱の太陽の下で激しい運動をするから、みんなキツそうだ。私はドリンクとタオルを配る。テツヤ君がフラフラしてる。大丈夫かな?
穂波「テツヤ君大丈夫?」
黒子「大丈夫です。君にカッコ悪いところは見せられませんから」
おお、男前だ。でも無理しないでね?
リコ「穂波!そろそろお昼の準備して‼︎」
穂波「わかりましたリオ先輩」
リコ「リコだってば」
宿に戻って昼食の準備を始める。生姜焼きにする予定だったけど暑いし疲れてるだろうから、あっさりしていてスタミナがつくメニューっていったら…うーん冷しゃぶかな?よし、メニュー変更。
準備が終わる頃みんなが戻ってきた。
穂波「皆さんお疲れ様です」
火神「あー腹減った。昼メシなんだ?」
みんなげっそりなのに火神君元気だね。テツヤ君は…なんか具合悪そう。ご飯大盛って言われてるけどこっそりテツヤ君だけ減らしてあげよう。
日向「食うのも練習だ。飯3杯は食えよ」
え⁈私もですか?それは無理です。
火神君はモリモリ食べてるけど、さすがにみんな苦しそうだ。やっぱりご飯大盛にし過ぎたかなぁ…。男の子ってたくさん食べるイメージがあったけどそうでもないのかもしれない。
穂波「テツヤ君大丈夫?多かったら残してもいいんだよ?」
黒子「穂波さんの手料理を残す訳にはいきません」
リコ「そうよ黒子君!男なら彼女の手料理は残さず食べなさい‼︎」
リエ先輩、それ嬉しいけど鬼畜です。