第8章 蕾
穂波「火神君早くしてよ。全部3択問題なんだから丸つけるだけじゃない。先生も適当でいいって言ってたし、私早く帰りたいんだけど」
火神「おぅ悪りぃ、じゃ適当に丸つけとk[スパーン!]」
リコ「ちゃんと解けバカガミ‼︎」
火神君、課題は真面目にやりましょう。これ以上カントクのハリセンをくらいたくなければ。
15分後、なんとか問題を解き終えた火神君からプリントを渡された小坂さんはみんなの方を向いて頭を下げました。
穂波「皆さん練習中にお邪魔してすみませんでした」
伊月「いや、火神のせいだから君は気にしなくていいよ」
伊月先輩のいう通りです。
穂波「それじゃあ皆さん失礼します。…黒子君も練習邪魔してごめんなさい」
黒子「…いえ、もう遅いので気をつけて帰ってください」
穂波「…ありがとう。さよなら」
小坂さんは僕の方を見てくれませんでした。さっきよりもっと苦しいです。
きっとこれも罰なんですね。なら僕は甘んじて受けます。