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雨に咲く花
第8章 蕾
それから待つこと15分。なんとか全部の問題を解いた火神君からプリントをもらう。
穂波「皆さん練習中にお邪魔してすみませんでした」
伊月「いや、火神のせいだから君は気にしなくていいよ」
おぉ、イケメンだこの人。
穂波「それじゃあ皆さん失礼します。…黒子君も、練習邪魔してごめんなさい」
黒子「…いえ、もう遅いので気をつけて帰ってください」
穂波「…ありがとう、さよなら」
彼の顔は見れなかった。
外に出たけれど、なんとなく去り難くてしばらくの間雨に濡れた体育館を見つめていた。
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