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雨に咲く花

第25章 準々決勝開始


桃井「すごい…あれが大ちゃんの特訓の成果…⁉︎」

青峰「…ちげーよ」

穂波「え?」

どういうことだろう?私は昨日今日の特訓にはついて行ってないから、あのシュートは初めて見る。青山君が教えてくれたんじゃないの⁉︎

青峰「テツのスタイルの副作用ってのはつまり、手の平で弾いてボールの軌道を変える特殊なパスを極めたゆえにしみついてしまった無意識にシュート時も手の平を使ってしまう癖だ」

そんな癖があったんだ…。テツヤ君自身も気づいてなかった癖を見つけるなんてさすがだなぁ。

青峰「手首のスナップと指先の感覚で撃つ通常のフォームにそれは悪癖でしかない。だからオレはフォームの方を変えさせたにすぎねぇ。そこから自分に合ったフォームを作り上げ、必殺技にまで昇華させたのはあくまでテツ自身だ」

すごい…テツヤ君並みの努力じゃないよそれ。ほんの数日しかなかったのに一から必殺技作るなんて。

穂波「じゃああのシュートのボールが消える秘密って何ですか?」

青峰「それは…たぶんあのフォームと第二クオーターまで使えなかったところにあるはず…っと、ムダ話は終わりだ。浮かれんのはまだ早いぜ。」

穂波「え?」

陽泉の攻撃が始まった。テツヤ君のシュートで得点できたと言っても、攻撃を止められなければ差は開いていく。高さで勝る陽泉はあくまで中主体で攻めるつもりらしい。火神君は4番の人に何度もポジションを取られている。だがコツが掴めたのか、急にゴール下に順応し始めた。陽泉に高さで対抗できるようになって、攻撃も止められるようになった。テツヤ君のシュートで17対29まで追いついて、第二クオーターは終了した。

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