• テキストサイズ

雨に咲く花

第24章 次なる相手は


穂波「紫山君こんにちは。試合前なのにまたお菓子食べてるの?」

紫原「んー?まーねー、お菓子は正義だからー」

お菓子は正義って何ですかそれは。

紫原「ねーねー、今日はお菓子持ってないのー?」

穂波「え?あ、うんあるけど…差し入れにするはずのクッキー一袋余ったから一緒に来た友達と食べるつもりだったのが」

紫原「やったぁクッキーあるんだ⁉︎穂波ちんのクッキー超美味いんだよねー」

なんでだろう、もうもらう気満々だ。私あげるとは一言も言ってないのに。てゆーか紫坂君にとっての私って、“お菓子くれる人”って認識されてない?そんなすごい目キラキラさせてこっち見られても困るんだけど。

氷室「アツシ、何をしてるんだい?そろそろ行くよ…って君は確か…」

あ、この人確かストバスの大会の時決勝で当たった人だ。この美人っぷりには覚えがある。

穂波「あの、こんにちは。お久しぶりです…ヒムラさん?」

氷室「氷室辰也だよ。次会う時は名前も覚えててくれると嬉しいな。今日は彼氏の応援かい?」

穂波「あ、はい、その、すみません私人の名前覚えるの苦手で…」

氷室「ハハハ、構わないよ。覚えててくれただけでも嬉しいからね」

うう…私やっぱりこの人苦手だ。火神君の兄貴分って人だから悪い人じゃないんだろうけど、スマート過ぎて逆にうさんくさい。
/ 187ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp