第24章 次なる相手は
しばらく待っていると、桐皇の5番の人が不機嫌そうな顔で現れた。よかった、来てくれたんだ。
黒子「…どうも」
青峰「どうもじゃねーよ、いきなり呼び出してどういうつもりだテツ!」
黒子「桃井さんは一緒じゃないんですか?」
青峰「は?うるさくなりそーだからおいてきたよ。てかなんで一緒にいたって知ってんだよ?」
黒子「『大ちゃんにデートに誘われたから行ってきま〜す♡』とメールが」
青峰「誘ってねーよ!何言ってんだあのバカは…」
桃井さんと一緒にいたんだ。でも女の子1人にするって結構ヒドいなぁ。桃井さん美人だから1人だとナンパとかされまくってそうだけど大丈夫なのかな。
青峰「てか、お前の方こそ女連れで何しに来たんだよ?」
黒子「…短刀直入に言います。青峰君、ボクにシュートを教えてください」
青峰「…あん?」
いきなり呼び出されてシュート教えろとか言われても戸惑うよね。
黒子「ここでは何ですから移動しましょうか。こっちです」
テツヤ君の有無を言わせぬ物言いに、5番の人は仕方なくついてきてくれた。バスケゴールのあるガード下の広場まで移動する。テツヤ君が上着を脱ぎバッグからボールを取り出す。私はテツヤ君から荷物を受け取り少し離れた場所へ座った。テツヤ君がシュートを撃つ。が、案の定外れてしまう。転がってきたボールを拾って振り向いた。
黒子「どうですか?」
青峰「知らねえよ‼︎」
まあ、そうだよね。いきなり言われても困るよね普通は。