第24章 次なる相手は
黒子「穂波さんは先に帰っていてください」
穂波「え⁈どうしたのテツヤ君」
試合が終わって帰り仕度をしていると、テツヤ君が何か考え込んでいる顔で言った。
黒子「後でカントクにも言いますが、僕は今から青峰君にシュートを教わりに行ってきます」
え⁈シュート⁈それも桐皇の5番の人にって昨日の今日で?
黒子「僕はシュートを撃てるようにならないといけないんです」
穂波「うん、ずっと練習してるのは知ってるけど、今から教わって間に合うの?それにそもそも教えてもらえるの?」
黒子「間に合わせます。青峰君はああ見えて結構面倒見がいい人ですから大丈夫でしょう」
穂波「そっか…ねぇテツヤ君、それって私も一緒じゃダメかな?」
黒子「何時までかかるかわからないんですよ?帰りが遅くなると…」
穂波「私今一人暮らしなんだよ?遅くなっても怒る人いないから大丈夫」
テツヤ君はずっと考え込んだままだ。だけど今日は私も引き下がらない。何か少しでも手伝えることがあるはずだから。
黒子「ダメですって言ってもムダそうですね。じゃあ一緒に行きましょうか」
穂波「ありがとうテツヤ君。私なんでも手伝うから言ってね」
それから2人でリコ先輩のところに話をしに行って、皆とは別行動を取ることになった。
テツヤ君が5番の人に電話をかけている。来てくれるのかな?どうなんだろう。来てくれますように。