第24章 次なる相手は
大会2日目。今日は誠凛の試合は無いから注目チームの試合観戦の日。例によってお弁当を作ってテツヤ君と待ち合わせて集合場所まで来たけれど…なんていうか、すごいことになってる。アメリカ時代にバスケを教えてもらっていた火神君のお師匠さんも一緒なんだけど…ものすごく目立ってる。金髪でナイスバディの美人だから仕方ないけど違和感ハンパ無い。それに私、この人に危うくキスされるところだったんだよね。火神君曰くキス魔だってことだったけど、挨拶程度の軽いものだろうと思って油断していた私も悪い。テツヤ君が庇ってくれなかったら白昼堂々とディープキスされていたかと思うと冷や汗ものだ。例え女の人でもテツヤ君以外の人にキスされたくないし。ありがとうテツヤ君。
客席の一角に陣取って観戦する。火神君のお師匠さん、アレックスさんも興味深々だ。本場の、それも元プロの人から見てどうなのかな…?
アレックス「おーおーやるなぁオイ!いやぁ正直日本のバスケをなめてたトコあるんだが…謝らなきゃなんねーなこりゃ」
あ、意外と高評価だ。よかったぁ…って、私がプレイしてる訳じゃないけど一安心だ。そういえばもうじき緑間君達秀徳の試合が始まる。アレックスさんから見てキセキの世代ってどう見えるのかな?
秀徳の試合が始まった。相手の大仁多高校はインターハイベスト4の強豪校だ。ポイントガードの人は全国屈指の選手らしい。でも緑間君が絶好調のようでどんどん点差は開いていく。109対71。相変わらずすごいなぁ…今日のかに座何位だったっけ?朝頑張れメールしたし、後でおめでとうメールもしとかなきゃ。ん⁈…アレックスさん何か考え込んでるみたいだけど、どうしたのかな?