第3章 えんそくえんそく
「それじゃあ今から班別行動なー。集合時間に遅れないように。解散!」
先生の合図でみんな班別に散って行く。
穂波「じゃあ何から乗ろうか?」
律香「まずはジェットコースターからに決まってるでしょ?」
ちょっと待って律香、私絶叫系は無理だってば‼︎
火神「おう、いいぜ」
黒子「僕も構いません」
みんな乗る気なんですね、はい。
カタカタカタカタ…
前の席には火神君と律香、隣には黒子君が座っている。ジェットコースターはゆっくりと上へ移動していた。
黒子「もしかして小坂さん、絶叫系苦手ですか?」
黒子君が少し心配そうに聞いてくれた。
穂波「苦手っていうか、酔うの。絶叫系乗ると」
黒子「それならそうと早く言ってください。そしたら…」
穂波「いやもう遅いから」
もうすぐ頂上へ着く。後は急降下だ。一応酔い止め飲んだけど効くかな。
黒子「目を瞑っていてください。少しはマシなはずです」
黒子君はそう言って、手すりを持つ私の手に手を重ねてくれた。男の人の手、だーーーーーーーっ‼︎
穂波「きゃあああああぁぁぁぁぁーっ‼︎」
その瞬間、ジェットコースターは急降下した。