• テキストサイズ

雨に咲く花

第23章 緒戦開始


高尾「決めれば同点…延長か」

緑間「だがそれは死路だ。誠凛が勝つにはここで絶対逆転するしかない。…そのためにはここからのシナリオは1つしかない。このフリースローは必ず外れる…いや、外してくるだろう。それを奪って決める。勝つ方法はそれしかないのだよ」

高尾「リバウンド勝負、か」

会場が静けさに包まれる。木吉先輩の一投を、皆が息を飲んで見つめる。外したボールを火神君が取った…かに見えた。が、5番の人にはじかれる。フリーになったボールに一番最初にたどり着いたのはテツヤ君だった。

高尾「なんでアイツ…もしかして火神でなく青峰の方を信じたのか⁈」

穂波「ううん…多分違うよ。テツヤ君が信じたのは両方だよ。でも最後に決めてくれると信じてるのは火神君だけだよ」

テツヤ君のパスが火神君に渡る。


アリウープが決まった。


同時に試合終了のブザーが鳴る。



101対100。
ブザービーターで逆転勝利。

勝ったんだ。おめでとう。皆、おめでとう。
/ 187ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp