第23章 緒戦開始
火神君がドライブで切り込む。5番の人を抜いてシュートを決めた。
今…抜いた?
残り41秒で3点差に戻す。火神君すごい‼︎
その後も火神君は5番の人を止め続けた。シュートブロックからのこぼれ球を伊月先輩が運んで日向先輩が決める。とうとう1点差。会場中が歓声に包まれる。皆誠凛の逆転勝利を期待し始めた。残り28秒。神様、どうか。
桐皇ボールで再開されると、5番の人にボールが渡る。が、火神君が止めて木吉先輩とシュートスペースの無い場所へと追い込んだ。なのに5番の人は後ろへ跳んでゴールの裏からシュートを決めた。どうしてあんなので決められるの⁈
残り16秒で3点差。誠凛に延長を戦う余力はない。どうしても後2本、ゴールを決める必要がある。皆、頑張って。応援することしかできないけど、一緒に戦ってるつもりだから。
日向先輩が3Pを撃とうとするも、9番の人のディフェンスに阻まれる。テツヤ君のオーバーフローも切れた。どうしようと思っていたら火神君にボールが渡りダンクの体勢に入る。5番の人がブロックに跳ぶ。そこから火神君は木吉先輩にパスをした。木吉先輩はフェイクを1つ入れてシュートを撃つ。残り5秒。6番の人からファウルをもらってシュートが決まる。1点差‼︎すごい、すごいよ木吉先輩‼︎火神君もナイスアシスト‼︎