第23章 緒戦開始
誠凛ボールで攻撃に転じた時、それは起こった。伊月先輩がテツヤ君の技で抜きにかかったのに抜けなかったのだ。テツヤ君の技の効力が切れ始めている…。桐皇の4番の人にカットされて外に出そうになったボールにテツヤ君が飛びついて中へともどす。テツヤ君はそのまま壁に激突してしまった。
穂波「テツヤ君‼︎」
ボールは日向先輩から木吉先輩へと渡り、2点を返す。…テツヤ君は大丈夫なの⁉︎幸いテツヤ君はすぐ立ち上がった。よかった、ケガとかないみたいだ。
残り2分、点差は5点差。でも5番の人は止められない。1対1でついてる火神君がまた抜かれた。ように見えた。が、背後からスティールでボールを外に出す。
え?止めた⁈
一体何が…まさか火神君もゾーンに入ったっていうの⁈
そこからはもう異次元の戦いとしかいいようのない攻防が繰り広げられた。どちらのエースも譲らない。もう1分近くも点が入らない。どうなっちゃうの、これ⁈2人共凄すぎる。