第23章 緒戦開始
第4クォーターが始まった。誠凛ボールからだ。日向先輩にボールが渡ると、不可侵のシュートとテツヤ君技を組み合わせて3点決める。1桁差に戻してきたが、すぐに5番の人に返されてしまった。それでも誠凛は日向先輩で行く。絶対に外せない場面でも、仲間を信じているから撃てるんだろう。3点決めて7点差に戻す。桐皇は9番の人が3Pに行こうとするところから5番の人にパスがわたり、木吉先輩からファウルを貰いながらシュートを決めた。確かこの場合フリースローが1本与えられる。…ってことは3点プレイ⁈また10点差に戻ってしまった。その後も点の取り合いが続くけど、一向に差が縮まらない。
再び5番の人にボールが渡ると、誠凛が勝負に出た。
テツヤ君と火神君と木吉先輩のトリプルチーム。
緑間「青峰の怖さはスピードやスキルなどではない。本当にやっかいなのはそこからの…どんな体勢でも決めてくる圧倒的なシュート力。野性を身につけ成長した火神の力をもってしても後半に入ってからは未だ止めることができていない」
そう、火神君ですら止められないのだ。一人では。