第23章 緒戦開始
緑間「黒子の切り札で誠凛の攻撃力が上がったところで点の取り合いでは決して差はつまらない。どんな展開であれとどのつまり桐皇にリードされている以上…青峰を止めなければ誠凛に勝ち目はない」
3人はすごいプレッシャーで5番の人についている。だが一瞬の隙をついて抜かされてしまう。木吉先輩がブロックに飛ぶ。それすら横移動でかわす5番の人。一度抜かれた火神君が死角からブロックしようとするのすらかわしてシュートを撃つ。…死角からなのにどうしてかわせるの⁉︎本当に人間なのあの人。
だけど決まったかのように見えたシュートは外れてしまう。
穂波「今の…何が起きたの?」
緑間「恐らく外させたのだろう、黒子が。青峰がシュートを撃つ時一瞬だけリングから自分へ視線を誘導したのだよ。高速で動きながらリングを狙うなら、一瞬の視線のズレも速ければ速いほど幅は大きくなる。まさかあの技にこんな使い方があるとはな」
むしろ逆かもしれない。こっちがあの技の真価なんじゃないかな。高速で動く相手のシュート精度を下げる視線誘導。まるで5番の人のためにあるような技。すごいよ、テツヤ君‼︎
そして、伊月先輩のシュートが決まり6点差まで持ってこれた。これならいけるかもしれない。