第22章 開幕
黒子side
黒子「穂波さん無茶しないでください。今回は赤司君が見逃してくれたからよかったですけど、もしかしたらケガどころじゃすまなかったかもしれないんですよ⁈」
赤司君が立ち去った後、僕は穂波さんに注意しました。少しキツい言い方になってしまいましたが、本当にシャレにならないことになったかもしれないんです。赤司君は相手が女の子だからといって容赦するような人ではありませんから。
緑間「そうだ小坂、何故立ち去れと言った時に立ち去らなかった?」
黄瀬「結構ヤバかったんスよ?」
紫原「穂波ちんて勇気あるよねー」
みんな心配してくれてたようですね。さっきとは一転してホッとした顔をしています。
穂波「えーと、あの…ごめんなさい」
みんなの勢いに気圧されてようやくコトの重大さに気がついてくれたようですね。でも本当に無事で良かったです。
火神「おい黒子、いくらなんでも女相手に無茶なことはしねーだろ、あんなヤツでも」
黒子「火神君、赤司君は相手が女の子でも自分に逆らう人に容赦はしません」
火神「マジかよ…」
火神君と話している間に青峰君が穂波さんに話しかけていました。
青峰「お前結構いい度胸してんじゃねーか、あの赤司にたてつくとはよ」
穂波「えーと、あの人そんなヤバい系の人なんですか?」
青峰「まーな、女相手だからって容赦しねーよアイツは」
穂波「…もしかしなくても私今生きてるの奇跡ですか?」
青峰「だな。つか気に入られたんだろアイツに」
やっぱり青峰君もそう思いますか。多分赤司君は迷うことなく僕を選んだ穂波さんのことを気に入ったんだと思います。だから今回は許してくれたんでしょう。