第22章 開幕
黄瀬「でも青峰っち、それだとヤバくないッスか?」
青峰「あ?何がだよ黄瀬」
黄瀬「赤司っちが穂波っちのこと気に入ったんなら黒子っちから奪おうとするんじゃないッスか?」
緑間「いや、今のところそれはないのだよ。赤司は黒子に『大事にしろ』と言っていたからな」
紫原「赤ちん本気出したらどんな手でも使うしねー」
穂波さんの顔がどんどん青ざめていきます。今、事の重大さに気がついたようですね。
穂波「テツヤ君どうしよう…。私とんでもないことしちゃったんだよね?」
黒子「大丈夫ですよ。僕が必ず守ります」
穂波「だけど相当ヤバい系の人なんでしょう?」
黒子「たとえ赤司君でも君を譲るつもりはありません。心配しないでください」
穂波「…うん、ありがとう」
そんなに不安そうな顔をしないでください。僕が必ず守ります。命に代えても。
火神「そーいやなんで小坂はここにいるんだよ?」
穂波「テツヤ君を探してたの。差し入れのレモンの蜂蜜漬けとお弁当作ってきたから」
火神「弁当ってオレらの分もあるのか⁈」
穂波「火神君の分はありませんー。テツヤ君と私の分だけですー」
黄瀬「な⁈彼女の手作り弁当とかマジうらやましっス黒子っち」
紫原「ねーねー穂波ちん今日はクッキーないのー?」
緑間「うるさいのだよ黄瀬。紫原はむやみにねだるな」
穂波「ごめんなさい、今日はクッキーないんです。キャンディくらいしか持ってなくて」
紫原「じゃあそれでいいからちょーだい?」
黒子「紫原君当然のようにもらうのやめてください」
火神君のおかげで重たくなっていた空気が少し元に戻ったみたいですね。穂波さんの顔色も戻ってきました。とりあえず一安心です。