第21章 番外編
髪を乾かして大浴場から出ると火神君がいた。
穂波「あれ?火神君もう上がったの?」
火神「あー、小坂、ちょうどいい。黒子がのぼせてっからついててやってくれ。俺はポカリ買ってくらぁ」
穂波「え?テツヤ君のぼせちゃったの⁈大変、どこにいるの⁈」
火神「男湯出てすぐの長椅子だ。自販機の横のヤツ」
穂波「わかった‼︎ありがとう火神君、ポカリよろしくね‼︎」
火神君の「おう」という返事を背中に、私はテツヤ君の元へ走った。
穂波「テツヤ君、大丈夫?」
黒子「穂波さん…カッコ悪いところを見せてしまいましたね」
穂波「そんなことよりテツヤ君、冷たいタオル用意してくるから待ってて‼︎」
黒子「すみません穂波さん」
部屋へ戻ってタオルを濡らして絞った後、パタパタ扇ぎながら温度を下げる。急いでテツヤ君のところへ戻ると、火神君と知らない男の子がいた。テツヤ君も起き上がって3人で何か話している。テツヤ君もう大丈夫っぽいけど…なんだろう、割って入っちゃいけない雰囲気だ。えーと、どうしよう。