第19章 集合
リビングに通してソファで待っててもらう。お茶の準備をして戻ると、テツヤ君は何か考えこんでいるようだった。
穂波「お待たせテツヤ君。今日はハーブティーにしてみたんだけどどうかな?」
黒子「穂波さんの淹れてくれるお茶はいつも美味しいですよ。今日のもいい香りですね」
穂波「でしょ⁈これね、お砂糖入ってないのにほんのり甘いの。飲んでみて?」
黒子「いただきます…本当に甘いですね。だけど後味がさっぱりしてて飲みやすいです」
穂波「いつも行く雑貨屋さんの新商品なんだけど試してみたらハマっちゃって、たくさん買っちゃった。テツヤ君も気にいってくれてよかった」
気分を落ち着かせる効果のあるハーブがブレンドされたハーブティー。気休め程度だけどどんな答えが返ってきても落ち着いていられるように選んだお茶を飲む。
黒子「…それで穂波さん、聞きたいことってなんですか?」
いきなり本題キター‼︎とりあえず落ち着け私。もう一口お茶を飲んでから、彼の方を向いて言った。
穂波「もしかしたらテツヤ君にとっては答えたくないことかもしれないけど、どうしても気になって…。答えたくなかったら答えなくていいから、聞いてもいい?」
黒子「穂波さんが知りたいならなんでも話します」
穂波「…うん、ありがとうテツヤ君。あのね…桃井さんって誰?」