第19章 集合
午後からの担当時間が始まった。何故だろう午前中より指名される数が増えた気がする。
律香「すごーい穂波、指名率今のところ2位だよ」
律香が感心しながらあまり嬉しくない情報をくれた。なんで私が2位なのかとかいつの間に指名率なんて出してたのかとか思うところは色々あるけど、とりあえず置いといて営業スマイル200%で指名されたテーブルへ向かう。
穂波「お帰りなさいませ、ご主人様…て、えぇ⁈」
テーブルには緑間君と高尾君がいた。
穂波「なんで2人共いるの⁈」
絶対こないでってあれほど言ったのに‼︎
高尾「いやだって、絶対行くって言ったじゃん。穂波ちゃんのメイド姿見ない訳にはいかないっしょ。いやー、可愛いけど思ってた以上にエロいわそのカッコ」
それを言うなぁー‼︎こっちだって好きで着てる訳じゃないんだからね⁈
穂波「ご注文は?」
どこから出たんだろうと思うほど超低音の声で注文を聞く。
高尾「もしかしなくても怒ってる⁈ごめんごめん、機嫌直してってば。俺コーヒーとホットドッグね。真ちゃんは…って、真ちゃん?」
緑間君は真っ赤になったまま固まっていた。大丈夫かな?
高尾「真ちゃーん?おーい真ちゃんってば!まあ穂波ちゃんのカッコ破壊力抜群だからしゃーねーか。とりあえず真ちゃんの分はココアとサンドウィッチね」
微動だにしない緑間君が若干心配ではあったけど、かしこまりましたと呟いて注文票を持って裏手に行く。