第3章 入学
赤司 視点
優しい春風がオレの前髪を揺らすーー
帝光中学校に入学するオレは‥‥‥
‥‥いや、もうすぐ入学するオレは新入生代表だ。
当然の結果だろう。
だが、同率一位がいたという。
今回は譲ってくれたらしい。
面白い。
とても興味がある。
オレと同率一位ということは満点なのだろう。
なかなか良い家柄なのだろうか?
僕と同じような人間だったりするのだろうか。
考えるだけで楽しい。
これからの生活は退屈しなくて良さそうだ。
オレは歩くーー。
まぁ、オレに勝てるモノなどないが、
きっと、これから会う人もそうなのだろう。
だが、せいぜい楽しませてくれ。
オレは自分が笑っていることにきずかないフリをした