第3章 入学
主人公視点
ーー教室にてーー
「波賀内、数学の課題を放課後職員室に運んでおいてくれ。」
「わかりました。」
「お前も大変だな。」
「あら、緑間くんではないですか。」
「あと、心配してくれるなら私と一緒に学級代表になってくれたらよかったのに‥」
「お前も気の毒だな」
実は、私は学級代表になったのだ。
殆どの委員会など、男女一人ずつのこの学校。
学級代表も例外ではない。
だが、私と一緒に学級代表になった男子は
まとめられる力があるタイプの人間ではなく、うるさく、話をこじらせるタイプの人間だったのだ。
なんともゆるしがたい。
それを知った先生は全て私に押し付けてくる。
少しは考えて欲しいものだ。
「まぁ、頑張るのだよ。」
「はい。頑張りますよ。
それに、疲れるけれど嫌いじゃないんです。
こういう仕事。」
本当お前もお人好しだな。
そうですか?私、そこまで優しくないですよ?
あと‥‥‥お前「も」?
‥‥‥‼︎忘れろ。
なんですか。隠し事ですか。
あんまりよろしくないですねー。
すまない‥‥。隠し事は悪いのはわかっているが‥‥
怖いからその(先日会った人と同じような素晴らしく良い)笑顔をやめるのだよ‥‥‼︎‼︎