• テキストサイズ

ねぇ、赤司君。

第3章 入学


主人公 視点



先生が入ってきた。

「三組の担任になった高橋だ。
これからよろしく!」

と、笑顔で自己紹介をしていた。



熱血なのか、と思わせるような先生だ。

だが、その柔らかい笑顔からは好印象が持てる。








「これから、自己紹介をしてもらう。
張り切ってやれよ!」













嫌なんですが‥‥。


まぁ、決まったことはしょうがない。

出席番号順のようだ。



残念ながら、このクラスで波賀内 よりも遅い人はいない。


鹿苑寺さんとかいてくれたら‥‥‥
なんてね。

















そんなジョークを考えている内に自分の番になってしまった。





憂鬱だ。
私は立ち上がり、机の中に椅子を戻し



「波賀内早苗と言います。
好きなことは読書、嫌いなことは球技です。

クラスに貢献できるように頑張りたいと思います。
よろしくお願いします」




と言った。



誰もこんな優等生のような回答を望んでいないだろうが、これしか浮かばなかった。

心の中で一人そんなことを思っていると、緑間さんが


「波賀内は大人なのだな」

と言ってくれた。
きっとこれは慰めではないと思う。
優しい彼の心遣いなのだろうか?













まぁ、この言葉で晴れた気がした。























緑間君って優しいですね。

き、急にどうしたのだよ。

ふふっ、いえ、独り言ですよ。

なんなのだよ。
/ 17ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp