第1章 朝起きたら男になってた件について
両親には部屋内から風邪なので休ませてくれと頼んだ
こんな声なので風邪だと信じてもらえた
琥珀くんには、両親が仕事に行ってから来てもらう予定だ
「んー、マジどうしよう…コレ」
そうこう悩んでいるうちに、インターホンの音がした
どうやら私は1 時間くらい悩んでたらしい
「お邪魔しまーす」
琥珀くんが何も言わず、家に入ってくる
慣れたもんだな…
「みーちゃん、入んで?」
「う、うん」
私はできるだけ高い声を出した
「風邪って聞いたけど…大丈夫?」
琥珀くんが近寄ってくる
ついにこの姿が見られるのか…
「みーちゃ…って、へ?」
琥珀くんは私の姿を見るなり、すっとんきょうな声を出した
「へ…?おまっ、誰!?」
「美琴ですよ…」
「嘘や!?」
彼が信じられないという目でみた
「み、みーちゃんがこんなゴツい男に…」
「余計なお世話です!!」
「お、おぉ…口調はみーちゃんや」
「なっ…私をなんだっと!?」
私は立ち上がったが身長も伸びているせいで思ったよりも高く、バランスを崩してしまった
「うわあっ!?」
その瞬間、琥珀くんも一緒に押し倒してしまった
「う…みーちゃん、どいてっ…」
「ご、ごめ…」
その瞬間、心地いい匂いが漂ってきた
「…?」
私は琥珀の首筋に顔を埋めてみる
「ひあっ…」
「ん、これ…琥珀くんの匂い…?
」