第4章 思い出 前編
月の光がアレンを照らし、
光を受けた白髪が冷たく光る。
それはそれは美しく、限りなく″白″を感じる。
自分と正反対のアレンの容姿に
神田は目が離せなくなった。
「だから、お水要りますか?」
アレンは再度寝ぼけた神田を気遣った。
「…早くもってこい…」
アレンは口の聞き方が気にくわなかったのか、
「やっぱり、自分でもってきてください」
と、その場を去ろうとした。
「待てよ」
ぐんっ!と、思い切り引っ張ると
モヤシはモヤシらしく意図も簡単に、仰向けになってる自分の上に倒れてきた。
互いのの頬と唇がふれ合う。
神田は自分の中によくわからない感情が込み上げてくるのを感じた。