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貴方に愛焦がれ従って BLEACH

第4章 死神に


藍染家に拾われてはや4年
ここでの生活にも慣れ、藍染と話すことを何よりの楽しみに生きていた。

「惣右介様、まだかなぁ」

元の明るさも取り戻し、すっかり藍染になついている。

最近藍染は、副隊長になったとかで仕事が忙しいらしく、帰ってくるのが遅い。
いや、帰ってこない方が多いか。

隊舎で寝泊まり出来るらしく、よくて2日に一回、酷い時は1週間に1回と、会うことは乏しくなった。

会いたくて苦しくなる時もある。
しかし我儘などいえず、たまに帰ってくる藍染に思い切り甘えるのだった。


「やぁ、ただいま」

「惣右介様!」

「すまないね主人公の名前」

「いいえ、こうして会えるだけで嬉しいです」

「そう…僕も嬉しいよ」


目の前の無邪気な少女の、あまりの眩しさに藍染は目を細める。
自分とは対極の、真っ白な少女に。

いつか…いつか、
この真っ白な少女を、自分の色に染めてみたい。
そんな強欲な思いが、藍染の中で渦巻いていた。

しかしそれと同時に、藍染はこの少女が大切になっていった。
藍染自身にも、理解できなかったが…いつの日からか、「愛しい」故の染めたいに変わっていった。


久しぶりに対面した二人は話に花を咲かせて、それは食事時まで続いた。


「随分上手くなったね、美味しいよ」

「ありがとうございます!惣右介様の好きな味が、段々わかるようになってきて…」


本当に嬉しそうに微笑む、まだ8つの少女は洗濯から料理、なんでもこなすようになっていた。


「外に出てはいけないと言ったのは僕だが…すまないね、君を縛り付けて」

「いえ、私は拾われた身ですから。主である貴方の命は守ります」


まだ幼く、遊び盛りなのにも関わらず、外に出てはいけない。という命をしっかりと守り、
そこらへんの子供よりもずっと大人びた、凛とした子に育っていた。

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