第6章 真央霊術院
「日々修練に励んで~~~…」
私は一組、特進クラスへと入る事が出来た。
一応主席合格で。
入学式が終わり、
担任からの挨拶を聞いているのだが、これがまた長い。
かれこれ20分は話してる。
しかし周りの人たちは真面目に聞いているので私もそれに習う。
こんなに大勢の人と同じ空間を共有することは今までなくて、すこし不安を感じていた。
…目立たず、静かに過ごそう。
友達はいらない。
ただ、早く死神になって…惣右介様の元へ行きたい。
そう考えていたのに、目立たずに静かに過ごすという目標は、とある輩に尽く壊されていった。
「なんや長いなぁ…飽きたわ」
隣から小さく聞こえた京都弁に、耳が反応した。
横目でその声を出した阿呆を確認すると、そこには銀髪の糸目の同い年くらいの男子がいた。
主人公の名前もそうだが、この銀髪の少年もまだ幼いのにここに入るのは珍しく、しかも特進クラス。
後々注目を浴びらざるを得なくなるのはあきらかだった。
目線を送られたのに気が付いたのか
銀髪の少年は小さく手を振り、本物かどうかわからないニタリとした笑みを浮かべた。
変な奴だと思った。
だけど私には関係ない。
私は、惣右介様だけがいればいい。
それだけをただずっと思っていた。