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貴方に愛焦がれ従って BLEACH

第5章 修行


「…」

洞窟の中に一人の少女がいた。

神経を研ぎ澄まし、剣を構える。
閉じていた目を開き、霊圧を上げた。

その霊圧の振動で、洞窟の天井の岩が崩れた。


その岩の動きを見極め、主人公の名前は跳躍した。
素早く鞘から刀を抜き出し、迫ってくる岩を切り裂く。

着地と同時に細かくなった「岩」だったものがパラパラと落ちてくる。
足元に散らばったそれを見つめ、切り口を確かめた。


「…雑だなぁ」

「いいや、綺麗だよ」


薄暗い洞窟に、私の大好きな声が響いた。
声のした方に振り向くと、そこには優しく笑う惣右介様がいた。

久しぶりに顔を合わせるから自然と高揚感に満たされる。


「惣右介様!」

「帰って来れなくてゴメンね」

「いいえ!…お会い出来て嬉しいです」


刀を鞘に収めて、惣右介様に歩み寄る。
私のミディアムヘアの黒髪を、藍染様はすくい取り自分の唇へと付けた。

私が鬼道を暴発させてから1年経った。
あのあと、私の元に無名の斬魄刀が総隊長様より送られた。

「お主は特別じゃ」…だそうで。



「そういえば、斬魄刀と対話はしたのかい?」

「はい、始解できます」

「へぇでは手合わせ願おうかな」




腰に差した刀を鞘から引き抜き、藍染は対峙した。
その行動に驚きつつも、主人公の名前は薄く笑い同じく刀を抜いた。

構え合う2人の間に緊張感がありながらも、互いに見つめ笑いあっていた。



「開け、蕣花!」


解号すると、斬魄刀の形状が刀から薙刀へと変化した。尾のほうには青と白の飾り紐が括り付けられていた。
薙刀の形状となった斬魄刀の色は…紫苑色に染まっていた。


「綺麗だ…」

ポツリと感嘆の言葉を漏らす藍染に
主人公の名前は続けた。
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