【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!
第12章 しつこいので近寄らないで
「オレね、認めた人は、っち、って付けて呼ぶんスよ!んで、キミはオレの好きな人っスから!」
ふーん、変な特徴持つ人だな………って。
す、好き?
あ〜、友達としてってことかな。
しかし、好きとかあまり異性に言われた事がないもので、意図せず顔が赤くなってしまう。
おさまれ、おさまれ。
手で顔を扇いでると、黄瀬涼太が私の腕をパシッと掴み、自分の方へと引き寄せた。
「オレ、誠凛来るちょっと前まではキミの事気になるかな〜くらいだったんだけどさ。籠っち、オレの事嫌がってるクセに、軽くボディタッチしただけで顔真っ赤にするし。今だって、そういうスキか分かんないのに、言われてドキドキしたっしょ?そーいうの、超可愛い。好き。」
笑顔でそんな事を芸能人から言われる日が来るとは誰も思わないと思う。
誰でもドキドキするよ。イケメンだし。
なんか少女漫画の主人公になった気分。
ほわーっとした気持ちで黄瀬涼太を眺めてると、心なしか徐々に顔が近づいてきているように思える。
……あれ、勘違いじゃないかも。
え、ちょっとまって、私何されるの。
も、もしかして俗に言うき…………
い……
「嫌だ!!!!!」
「黄瀬君覚悟」
ドゴオッッ────
黄瀬が彼女に向かって接吻をしようと試みた刹那──
辺りに2人分の攻撃音(?)が鳴り響いた…───