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【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!

第12章 しつこいので近寄らないで






「ねぇねぇ、みんなのドリンク作ってんの?
オレも手伝うっスよ!」


「いつもこんな感じなんスか?へぇ、マネージャーも大変っスねぇ」


「あ、そうだ。この後ヒマ?良かったらオレと帰ろーよ」



「あ、ちょ、何処行くんスか?オレも付いて行くっス。」








体育館に戻ってから30分の時が経った。
そして、先ほどからキセリョはこんな感じで後を付いてくるのだが……………
はっきり言って、ウザくてしょうがない。
何が目的なのかちょっと分からないけど、本当にウザい。正直もう話し掛けないで欲しい。




「ねぇ、聞いて…」

「キセリョしつこい、黙って」

遂にイライラが頂点に達して、思わずそう口にした。
流石にマズイかな、なんて思いながらキセリョの顔色を伺ったが、それは杞憂であった。

「キセリョってなんかファンの子達と同じみたいっスね。涼太って呼んでよ!」

…こいつ、メンタル強い。
もしや、自分がうるさがられてるの分かってない…?

「黄瀬涼太」

お前はもうこれで十分だ。

「わー!一気に距離が離れたっス!」


こんなにはっきり言ってるのに、めげないなんて。
これは相当苦労しそう。黒子君も大変だなぁ。


私は横で間髪入れずに話し掛けてくる黄瀬涼太を無視しながら遠い目をして彼方を見つめていた。




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