【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!
第11章 ライバル?
黒子っちが、こっちを睨むように見つめてくる。
完全に、オレのこと敵視してるよね。
……なるほど。
「ふーん、黒子っち、オレと同じなんだ。」
ニヤリと笑えば、黒子っちの眉はピクリと動く。
まあ、まだ好きとか確定じゃないけど、気になってるのはホントだし。
オレが先にモノにしちゃえば良いんだもんね。
黒子っちには悪いけど、顔はオレの方が良いし、背も高いし。彼女だって、絶対…
「黒子君ーーーーー!!!早く来なさーーーい!!!!!」
拡声器で体育館から女の人の声が鳴り響く。
誠凛の監督サンだ。
黒子っちと関係が悪くなる前に中断されてよかったかも。
「取り敢えず、行きましょう」
「そうだね」
「オレも行くっス」
嫌そうな顔をする黒子っちを無視して、オレは籠橋さんの隣に並んで体育館へと足を進めた。